コロナ疲れを吹き飛ばす、魅力的な学会に
村上 和成氏
第64回 日本消化器病学会大会 会長
大分大学消化器内科 教授
2022年09月15日 12:00
181名の医師が参考になったと回答
消化器病学は幅広い領域を診療対象とし、基礎から臨床まで目覚ましく進歩しています。JDDW 2022では5学会共催の特徴を生かし、消化器病学の新たな発見や活発な議論が生まれると期待しています。30周年の記念大会となる今年のJDDWで、日本消化器病学会大会の会長を務めることができて身に余る光栄です。
近年、バレット食道の主原因である胃食道逆流症の増加に伴い、胃・食道接合部領域の世界的な定義の違いが問題となっています。これを受けて胃・食道接合部がんの国際的なコンセンサス会議も行われており、世界が注目するテーマとしてInternational Session「世界のバレット食道診断と発癌リスク」を企画しました。また、膵がんの早期発見も世界的なテーマであり、パネルディスカッション「膵がん早期発見の最前線」を設けました。
特別講演では大分大学と共同研究をしている牛島俊和先生と九嶋亮治先生をお招きし、消化器がんの本質に迫ります。さらに、H. pylori感染胃炎に対する除菌治療の保険適用に尽力された、医師で参議院議員の秋野公造先生のご講演にもご注目ください。
今年のJDDWもハイブリッド形式での開催ですが、ぜひ現地に足をお運びいただき、対面学会の良さをあらためて感じていただきたいと思います。コロナ疲れを吹き飛ばす、魅力的なプログラムを準備しておりますので、多数のご参加をお待ちしております。