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第30回 日本消化器関連学会週間(JDDW 2022)

学会長インタビュー

現地参加でダイナミックなコミュニケーションを!


田邉 稔氏

第20回 日本消化器外科学会大会 会長
東京医科歯科大学大学院 肝胆膵外科学 教授

2022年09月15日 12:00

225名の医師が参考になったと回答 

 近年の消化器外科のトレンドは腹腔鏡下手術、ロボット支援下手術などの低侵襲手術です。特に、最近発展著しい肝胆膵領域への導入は注目です。Strategic International Session「肝胆膵低侵襲手術の現状と将来」では、国内や台湾、韓国の最新治療経験が報告されます。

 集学的治療も以前からの潮流ですが、薬物の開発、手術の進歩が著しい現在、両者の最善の組み合わせを考える集学的アプローチの重要性が高まっています。パネルディスカッション「食道胃接合部癌に対する集学的治療」など、各臓器で集学的治療を議論するのは、外科医と内科医が一堂に会するJDDWならではの取り組みといえます。希少疾患も大事なキーワードであり、スティーブ・ジョブズ氏が亡くなったことで知られる膵神経内分泌腫瘍は進行が緩やかで治療期間が長いため、手術と薬物の組み合わせにも独自の工夫が求められます。「進行膵神経内分泌腫瘍の集学的治療」で活発な討議が行われる予定です。

 JDDW 2022はハイブリッド開催ですが、ぜひ、現地参加をお勧めします。新型コロナウイルス感染症の流行拡大により私たちの行動様式は激変しましたが、プロとしての成長には人との出会いや議論が欠かせません。現地参加によりダイナミックなコミュニケーションの大切さを取り戻していただきたいと考えています。

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