難治性アトピーへの経口JAK阻害薬はどう使う?
外用薬併用を十分かつ効果的に
2024年07月22日 05:15
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アトピー性皮膚炎の基本治療は外用治療であり、外用薬で効果不十分な場合に生物学的製剤や経口ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬を用いる。それらをどのように選択するかについては重症度、年齢、副作用の懸念、患者の薬剤嗜好性を考えて選択しており、明確な基準はない。岩手医科大学皮膚科学教授の天野博雄氏は「寛解導入できないアトピー性皮膚炎に対し経口JAK阻害薬をどう使うか」と題して第123回日本皮膚科学会(6月6~9日)で講演。「経口JAK阻害薬を開始する場合、改善しても外用薬を適宜使用することが重要である。生物学的製剤で寛解導入ができず経口JAK阻害薬に切り替える場合は高用量による治療が望ましいが、通常用量の場合でも外用薬の適切な併用で症状をコントロールできる可能性がある」との考えを示した(関連記事「アトピー性皮膚炎、薬剤使い分けのポイント」)。