欧米に遅れる日本の難聴対策、補聴器使用も低率
領域横断な取り組みが必要
2024年07月26日 05:10
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加齢に伴う難聴は、認知症をはじめ、さまざまな疾患リスクの上昇と関連することが近年報告されており、診断および介入の重要性が指摘されている。しかし、難聴を自覚した際の受診率や補聴器の使用率は欧米と比べて低く、診断・介入がなされず見過ごされるケースは少なくない。東海大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学准教授の和佐野浩一郎氏は、難聴の実態や取り組むべき課題について第65回日本神経学会(5月29日~6月1日)で発表。領域横断的な対策が必要であると訴えた(関連記事「難聴治療で認知機能低下を抑制」「ヘッドホン使用で若者10億人に難聴リスク」)。