第88回日本整形外科学会学術総会レポート
わが国の変形性股関節症の有病率が明らかに,男性18%,女性14%/大規模コホート研究ROAD studyへ
変形性股関節症(股OA)は股関節痛や機能障害の原因として重要であるにもかかわらず,わが国の一般住民を対象とした大規模調査はほとんど実施されていなかった。こうした中,現在進行中のOAを含む運動器疾患をターゲットとした大規模コホート研究ROAD※1 studyから, X線所見に基づいた股OAの有病率は従来考えられていたよりも高く...
変形性股関節症の一因"FAI"の診断指針,改訂ガイドラインに追加へ/日本整形外科学会パネルディスカッション
2008年に初版が発刊された日本整形外科学会(JOA)の「変形性股関節症診療ガイドライン」が年内をめどに改訂される。第88回日本整形外科学会学術総会(5月21日~24日,会長=大阪大学大学院整形外科学教授・吉川秀樹氏)のパネルディスカッション「変形性股関節症診療ガイドラインの問題点−改訂に向けて−」では近年...
SGLT2阻害薬投与開始時,インスリンは20~30%減量を/第58回日本糖尿病学会年次学術集会・シンポジウム
インスリン投与中の糖尿病患者にSGLT2阻害薬を追加投与すると重症低血糖を起こす可能性がある。このため,インスリンをあらかじめ減量することが求められているが,具体的な減量レベルは示されていない。北海道大学大学院免疫・代謝内科学診療准教授の三好秀明氏は,これまでの海外の報告や同氏らの施設での検討結果を踏まえ...