メルマガクイズ解答その3
Q. 今年のAHAが開催された米ルイジアナ州ニューオリンズの学会場名に冠されたErnest N. Morialとは、次のうち何の職業に就いたことで有名な人物?
A. ③市長
Ernest Nathan Morial氏(1929〜1989年)は、1978〜1986年までニューオリンズではアフリカ系アメリカ人として初めて市長を務めた人物。
うっ血改善も36カ月後の心血管死減少せず
ナトリウム利尿ペプチド(BNP)であるウラリチドの有効性と安全性を検討したTRUE-AHF※の結果は、これまでの急性心不全に関する考え方を大きく変えるかもしれない―。米・Baylor University Medical CenterのMilton Packer氏は、急性心不全患者に対する平均6時間以内のウラリチドの緊急投与でも、長期の心血管死リスクを減少させなかったことを...
» 続きを読む
AF患者への適切な抗凝固療法は6割のみ
直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)の導入により抗凝固療法は大きく進歩し、脳梗塞発症リスクを予測するCHA2DS2-VAScスコアなどの簡便なリスク評価ツールの開発も進められている。一方で、実臨床では適切な抗凝固療法が行われているケースは依然として低いとの指摘がある。そこでHiren Patel氏とJeffrey Park氏らは、実臨床における心房細動...
» 続きを読む
DOAC下の頭蓋内出血への特異的中和剤の効果を検討
直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)であるダビガトランは、非弁膜症性心房細動(NVAF)患者における脳卒中および全身性塞栓症の発症リスクを抑制し、ワルファリンに比べて頭蓋内出血の年間発現率が有意に低いことがRE-LY試験により示されている。しかし依然として...
» 続きを読む
メルマガクイズ解答その2
Q. 今年のAHAが開催された米ルイジアナ州ニューオリンズでかつて大流行し、米国の感染症史上最多の犠牲者を出した疾患は?
A. ③黄熱病
蚊が媒介する黄熱病の1853年のアウトブレイクにより、ニューオリンズだけで死者数は7,849人を記録し、1817〜1905年に4万1,000人を超える市民が犠牲になったとされる。(数字は諸説ある)
内胸動脈グラフト、片側 vs. 両側の成績
冠動脈バイパス術(CABG)に用いられるグラフト材料として、術後5年以降に開存率が低下する静脈グラフトに対し、左内胸動脈グラフトは90%以上の開存率を保ち、生存率も高いことが報告されている。左内胸動脈の使用によるCABGの成績を受け、右内胸動脈を併せて用いた両側内胸動脈の使用が一般的となり、片側内胸動脈の単独使用に比べて死亡率が低いことが...
» 続きを読む
イダルシズマブが迅速かつ完全、継続的な中和効果示す
抗凝固薬ダビガトランの特異的中和剤イダルシズマブは、現在、欧米で広く使用されているが、わが国においても初めての直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)に対する特異的中和剤として、今年(2016年)11月に発売された。その根拠の1つとなった国際共同第Ⅲ相コホート試験...
» 続きを読む
メルマガクイズ解答その1
Q. 今年のAHAが開催された米ルイジアナ州ニューオリンズには、ある医療関係の免許を全米で初めて取得した人物がいた。その免許とは?
A. ①薬剤師
1823年に、ルイ・デュフィロ(Louis J. Dufilho, Jr.)という人物が米国第1号の薬剤師免許を取得。その薬局がPharmacy Museumとして当時のまま保存、公開されている。
高用量PPIで脳梗塞リスク90%増
プロトンポンプ阻害薬(PPI)の使用が虚血性脳卒中リスクの有意な上昇に関連していたとするデンマークの国民登録データを用いた後ろ向きコホート研究の結果が米国心臓協会学術集会(AHA 2016、11月12~16日、ニューオリンズ)で発表された。同国のDanish Heart FoundationのThomas Sehested氏が報告した...
» 続きを読む
AF患者の出血予測に有効なリスクスコアは?
心房細動(AF)患者では血栓塞栓症リスクが高く、直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)などによる抗凝固療法が推奨されているが、その適応に際しては出血リスクとのバランスを考慮する必要がある。イタリア・Sapienza Universit of RomeのMarco Proietti氏らは、AF患者におけるダビガトランとワルファリンの有効性と安全性を比較した RE-LY試験の事後解析により...
» 続きを読む
新機序薬、年2~3回投与でLDL-C 50%減
最近登場したPCSK9を標的としたモノクローナル抗体(PCSK9阻害薬)とは異なる機序でLDLコレステロール(LDL-C)を低下させるPCSK9合成阻害薬inclisiranの第Ⅱ相試験ORION-1の中間解析結果が米国心臓協会学術集会(AHA 2016、11月12~16日、ニューオリンズ)で発表された。スタチンによる至適治療を受けてもLDL-C高値の心血管疾患(CVD)および...
» 続きを読む
AF罹病のリスクスコアを開発
心房細動(AF)は心不全や脳梗塞のリスク因子として知られるが、その予防に不可欠となるAF罹病を予測するリスクスコアの開発が課題となっている。The J-RISK AF Research Group 〔日本医療研究開発機構(AMED)研究事業、代表・奥村謙氏〕では、日本における地域住民を対象とした3件のコホート研究のデータをメタ解析し、AF罹病に関わるリスクスコアを開発してきたが、今回、班員の国立循環器病研究センター...
» 続きを読む
実臨床での死亡率、TAVIが外科治療上回る
「手術リスクが中等度の重症大動脈弁狭窄症患者では、術後1年時点の死亡率は外科的大動脈弁置換術(SAVR)群の10.9%に対して、経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)群では15.5%と有意に高かった」とするドイツの大動脈弁狭窄症患者レジストリであるGARY※の解析結果が明らかになった。同国Medical Clinic B, Klinikum Ludwigshafenの...
» 続きを読む
心房細動合併PCI例へのDOACで出血減少
心房細動(AF)を伴う経皮的冠動脈インターベンション(PCI)施行例を対象に、抗血小板薬と直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)併用の安全性と有効性を検証した初のオープンラベルランダム化比較試験(RCT)であるPIONEER AF-PCI※の成績が明らかになった。①超低~低用量Xa阻害薬リバーロキサバンにチエノピリジン系薬(P2Y12阻害薬)単剤を併用する...
» 続きを読む
PCSK9阻害薬はプラークを退縮させるか
これまで、スタチンによるLDLコレステロール(LDL-C)低下療法によって冠動脈疾患患者の動脈硬化を退縮させることが、血管内超音波(IVUS)による冠動脈プラークを評価した臨床試験で明らかにされている。また、これらの試験ではLDL-Cの低下度が大きいほどプラークの退縮量が多いことも示されている。一方、最近登場したPCSK9阻害薬は...
» 続きを読む
マリファナでたこつぼ心筋症リスク2倍?
「マリファナの使用者では非使用者に比べて、たこつぼ心筋症リスクが2倍だった」とする米国の入院患者のデータベースを用いた後ろ向き研究の結果が米国心臓協会学術集会(AHA 2016、11月12~16日、ニューオーリンズ)で発表された。研究結果について報告した米・St. Luke's University Health Network in Bethlehem, Pennsylvaniaの...
» 続きを読む
「COX-2阻害薬は心血管リスク高い」を否定?
「心血管リスクが高い変形性関節症(OA)および関節リウマチ(RA)の患者約2万4,000例において、選択的COX-2阻害薬セレコキシブの心血管安全性は、ナプロキセンおよびイブプロフェンに対し非劣性であった」とするPRECISION※試験の結果が米国心臓協会学術集会(AHA 2016、11月12~16日、ニューオーリンズ)で...
» 続きを読む
降圧も脂質低下も認知機能低下を抑制せず
以前から、観察研究などで血圧の上昇やスタチンの使用が認知機能の低下に関連することが指摘されてきた。カナダ・Population Health Research Institute (PHRI)、 McMaster University and Hamilton Health SciencesのJackie Bosch氏らは、降圧療法やスタチンによる脂質低下療法による高齢者の認知機能への影響について明らかにするため...
» 続きを読む
AHA 2016、12日に開幕
11月12日から16日まで、米・ニューオリンズにて米国心臓協会(AHA)学術集会が開催される。100カ国以上から1万8,000人近くの参加者が集い、心血管領域に関する基礎、トランスレーショナル、臨床などのテーマについて議論される。AHAは、4,000件の応募演題と1,000人の招聘者による計5,000件の演題が発表される予定としている...
» 続きを読む