欧州心臓病学会(ESC 2016)レポート
米国リアルワールドでのDOAC出血リスク
直接経口抗凝固薬(DOAC)の普及に伴い、リアルワールドにおける各薬剤の有効性、安全性を検証する動きが世界的に活発になっている。欧州心臓病学会(ESC2016)において、英・University of BirminghamのGregory YH. Lip氏は、米国の医療データベースを解析した結果、ワルファリンと比べてアピキサバンやダビガトランによる出血リスクが低かったことを報告した...
ESCがAMI医療の質を評価、欧州初
欧州心臓病学会(ESC)の急性心血管治療協会(ACCA)は、欧州初の急性心筋梗塞(AMI)患者の管理に関する標準的な指標を示す方針説明書をフランス・University Hospital Jean MinjozのFrancois Schiele氏らがESC2016で発表、European Heart Journal: Acute Cardiovascular Care(2016年8月29日オンライン版)に掲載した...
新規DESは短期DAPTで有害事象抑制
新規の薬剤溶出ステント(DES)を留置した患者に対する二剤併用抗血小板療法(DAPT)は短期間でも長期間と同等に有害事象を抑制する効果が認められた。NIPPON(NoborI dual antiplatelet therapy as aPPrOpriate DuratioN)試験では、DES留置術後にDAPTを6カ月と18カ月継続した場合の純臨床脳有害事象(NACCE※)発生率が同等で...
ESC、中和剤で急性大出血の79%を止血
第Xa因子阻害薬の中和剤であるandexanet alfaにより、第Xa因子阻害薬に伴う急性大出血の79%を効果的に止血できることが示された。 andexanet alfaの第Ⅲb/IV相試験であるANNEXA-4試験の中間解析報告により明らかになったもので、カナダ・McMaster UniversityのStuart J. Connolly氏らが...
欧州で脂質管理GL改訂、米と一線画す
欧州心臓病学会(ESC)と欧州動脈硬化学会(EAS)は8月27日、両学会が合同で策定した脂質異常症管理ガイドライン(GL)をEur Heart J(2016年8月27日オンライン版)などに発表した。2011年以来、5年ぶりの改訂。この間に米国心臓協会(AHA)と米国心臓病学会(ACC)が発表した...
アフェレシスが狭心症の新たな治療法に?
家族性高コレステロール血症の治療法の1つであるアフェレシス治療が、難治性の狭心症にも有効である可能性が、英国の研究グループによるランダム化クロスオーバー試験で示された。Imperial College in LondonのTina Khan氏が欧州心臓病学会(ESC 2016)で報告した...