カナグリフロジンの腎保護効果を解析
CANVAS Programは、心血管疾患の既往またはリスクを有する2型糖尿病患者におけるSGLT2阻害薬カナグリフロジンの心腎保護効果を明らかにした試験である(関連記事)。腎保護効果については、推算糸球体濾過量(eGFR)40%低下と腎代替療法導入、腎疾患による死亡の複合アウトカムの発生率が、プラセボ群と比べカナグリフロジン群で有意に...
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腹膜透析と血液透析のいいとこ取りの勧め
透析療法は血液透析(HD)と腹膜透析(PD)の2つに加え、それぞれの利点を生かした併用療法も実施されている。しかし、より一般的なHD療法と比較して、PD+HD療法が臨床的にどのような利点を有し、どれほどQOLに影響しているのかはあまり知られていない。JA長野厚生連南長野医療センター篠ノ井総合病院(長野市)腎臓内科部長の中...
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AKI回復期の患者で栄養不良リスクが増加
急性腎障害(AKI)の回復期における栄養状態の役割は研究されていない。回復する腎臓において蛋白制限は尿細管への負荷を軽減できるが、栄養不良を伴うことが多く、患者アウトカム全体に悪影響を及ぼす可能性がある。米・University of California, San DiegoのEtienne Macedo氏らは、AKIから慢性腎臓痛(CKD)への進行の防止を目指して進められている...
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小児腎移植後は成人期早期もがんリスク監視を
近年、免疫抑制療法や周術期管理の進歩により腎移植後の生着率および生存率は向上しているが、一方で悪性腫瘍が小児腎移植後の死亡原因の11.3%を占めることが明らかになってきた。成人では腎移植患者は一般人よりも高率に悪性腫瘍を発症することが報告されているが、小児においては腎移植後悪性腫瘍の報告は限られており、特にわが国を含...
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CKD例ではカフェイン摂取量と死亡が逆相関
一般集団ではコーヒー摂取量は死亡率と逆相関することが報告されている。しかし、慢性腎臓病(CKD)患者におけるカフェインの摂取量と死亡率との関係は明らかではない。ポルトガル・Centro Hospitalar Lisboa NorteのMiguel B. Vieira氏らは、CKD患者においてカフェイン摂取が全死亡に対して用量依存性に保護的作用を示すことを、米国腎臓学会・...
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栄養指標で透析患者の死亡リスクを予測
Malnutrition-Inflammation Score(MIS)は透析患者における主要な栄養スクリーニング指標であるが、多くの研究で合併症および死亡リスクとの関連が指摘されており、予後予測指標としての有用性も注目されている。スペイン・AVERICUM Dialysis CenterのYanet Parodis López氏らは、血液透析(HD)患者を対象とした前向き観察研究においてMISと死亡...
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平均血圧低下が腎機能低下リスクに
2015年に結果が発表されたThe Systolic Blood Pressure Intervention Trial(SPRINT試験)は、脳卒中既往例や糖尿病患者などを除く心血管疾患高リスクの高血圧患者を対象として、収縮期血圧120mmHg未満を目指した厳格降圧群が140mmHg未満を目指した標準降圧群に比べて,心血管イベントのリスクを25%、総死亡のリスクを...
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CKD患者の身体機能に歩幅が関連
慢性腎臓病(CKD)患者に見られる運動障害や身体機能障害は、合併症や死亡の要因となっている。身体機能低下の予測因子は高リスク症例の早期発見を促す可能性があるが、歩行速度以外のパラメータはほとんど注目されていない。米・Albert Einstein College of MedicineのMatthew K. Abramowitz氏らは、CKD患者において歩幅が狭いこと...
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eGFR低下は身体機能を左右しない
横断的研究により、高齢者では推算糸球体濾過量(eGFR)が低値であるほど身体機能検査の成績が悪いという関連が認められている。しかし、eGFRの低下が身体機能悪化のドライバー因子であるかどうかは分かっていない。この疑問を解決するには身体機能を経時的に繰り返し計測し、eGFRとの関連を縦断的に検討する必要がある。アイルランド・Trinity Co...
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LDL-Cは血液透析患者の感染症リスクを低減
血液透析患者では血清総コレステロール値が死亡リスクと逆相関することがよく知られている。一般的に、LDL-コレステロール(LDL-C)の高値は死亡リスクの上昇につながるが、血液透析患者には当てはまらない。血液透析患者の死亡原因の第1位は心血管疾患であるが、次に多いのが感染症であり、LDL-Cは細菌性毒素の吸収および不活化に働いて、先天免 ...
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小児CKD、夜間高血圧にも要注意
成人では、夜間高血圧が慢性腎臓病(CKD)の進行に影響を及ぼしていることが24時間自由行動下血圧測定(ABPM)によって分かっている。CKD患児でもおよそ半数に高血圧が合併しており、標的臓器障害の主要な修飾因子となっているが、夜間高血圧の影響は定かではない。米・McGovern Medical SchoolのMónica L. Guzmán-Limón氏らは、CKD患児の...
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透析治療の選択肢に心理的療法を
うつ症状は血液透析患者が最も多く直面する心理的問題である。その治療は薬物療法が中心となるが、新しい技術を用いた代替治療戦略に注目した研究はほとんどない。米・University of IllinoisのBrett Burrows氏らは、インターネットを介したポジティブ心理学的治療が、うつ症状を合併する血液透析患者において有用な治療選択肢になりうることを...
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再発腎結石はESRD、死亡の高リスク
腎結石は末期腎疾患(ESRD)および心血管イベントのリスクの増加と関係するといわれているが、結石の重症度や症状が及ぼす影響は報告されていない。米・Mayo ClinicのTsering Dhondup氏らは、結石カテゴリー別にESRDや死亡のリスクを対照と比較。初発ではなく再発の症候性腎結石患者は末期腎疾患および死亡のリスクが高いことなどを明らかにし...
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血清Na低値・高値とも菌血症リスク増
低ナトリウム血症が感染症の潜在リスク因子であることを示唆するデータが増えており、その機序として、宿主免疫に重要な役割を果たすIL-17産生ヘルパーT細胞が障害され、同時に起こる粘膜および細胞の浮腫によって細菌バリア機能が崩壊すると考えられている。一方、透析患者ではナトリウム代謝異常と感染関連死亡がよく見られるが...
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CKD患者のスタチン療法は中用量が妥当か
スタチン療法による心血管疾患の一次/二次予防試験では、一般にスタチン療法の用量強度が高いほどリスク低下が大きいことが示されている。しかし、慢性腎臓病(CKD)患者はスタチン療法の有害事象が現れやすい集団とも考えられ、CKD患者に高用量スタチン療法が有益かどうかは分かっていない。この点に関して...
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米国腎臓週間がニューオーリンズで開幕
米国腎臓学会・腎臓週間2017(ASN Kidney Week 2017)が10月31日、ニューオーリンズのアーネスト N. モリアルコンベンションセンターで開幕した。1万3,000人以上の参加者が集い、178のセッションが行われる。初日から2日間は医師生涯教育用プログラムが主に企画されており、年次学術集会は11月2〜5日に組まれている...
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