PDの非運動症状、アデノシンA2A受容体拮抗薬の効果は
順天堂大学脳神経内科先任准教授の下泰司氏らは、進行期パーキンソン病(PD)患者の非運動症状について検討する1年間の多施設共同前向き観察研究J-FIRSTを実施した。アデノシンA2A受容体拮抗薬イストラデフィリンがさまざまな非運動症状の改善傾向を示したとして、第23回国際パーキンソン病関連疾患学会(IAPRD 2018、8月19~22日、フランス・リヨン)で報告した...続きを読む
遅発性ジスキネジア治療薬、第Ⅲ相試験結果発表
遅発性ジスキネジア(TD)の治療薬として、米国で今年(2018年)4月に承認された小胞モノアミン輸送体2(VMAT2)阻害薬のvalbenazine。米・University of Miami神経学教授のCarlos Singer氏、米・Neurocrine Biosciences社のScott Siegert氏らが同薬の第Ⅲ相試験KINECT 4の結果を、第23回国際パーキンソン病関連疾患学会(IAPRD 2018、8月19~22日、フランス・リヨン)で報告した...続きを読む
重度レム睡眠行動障害で認知機能低下
レム睡眠行動障害(RBD)はパーキンソン病(PD)患者で高頻度に認められるが、PDの前駆症状である可能性も示唆されている。ルクセンブルク・University of Luxembourg, Luxembourg Centre for System BiologyのGeraldine Hipp氏らは、パーキンソン症候群を認めないRBD疑い(pRBD)患者の認知機能を検討。その結果、RBDの重症度が高い患者、あるいはpRBDに加えて便秘...続きを読む
PDへの脳深部刺激療法、発症年齢との関係は
脳深部刺激療法(DBS)は、薬物療法のみでは症状のコントロールが困難な進行期のパーキンソン病(PD)に対して広く行われているが、その効果とPD発症年齢との関係は明らかではない。韓国・University of Ulsan College of Medicine, Asan Medical CenterのMi Sun Kim氏らは、視床下核(STN)-DBSの長期の効果と安全性を、発症年齢40歳以下と40歳超の2群に分けて検討...続きを読む
PD患者のサプリ摂取、RCTでリハビリ効果検証
パーキンソン病(PD)患者は栄養状態の悪化を来たしていることが多いが、栄養指導の在り方に関してはエビデンスが不足している。イタリア・Fondazione IRCCS Policlinico San Matteo Clinical Nutrition and Dietetics UnitのEmanuele Cereda氏は、必須アミノ酸やビタミンDを豊富に含むサプリメントの摂取が、PD患者およびパーキンソン症候群患者のリハビリ治療の効果を高める...続きを読む
太極拳がPD患者の転倒予防に?
パーキンソン病(PD)患者は転倒リスクが極めて高い。原因の1つとされるのが、身体バランス能力の低下だ。近年、その改善策として、太極拳の有効性を示唆する報告が散見される。台湾・National Yang-Ming University, Department of Physical Therapy and Assistive TechnologyのHsin-Hsuan Liu氏らは、PD患者の転倒予防における太極拳の有効性について検討した...続きを読む