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米国臨床腫瘍学会泌尿器癌シンポジウム2021(ASCO-GU 2021)

前立腺がんへのPSMA標的療法で良好なPFS

 前立腺がん細胞の表面に高発現する蛋白質である前立腺特異的膜抗原(PSMA)を標的とした診断や治療の開発が進められている(関連記事「PSMA標的療法はmCRPC治療の福音となるか」)。第Ⅱ相非盲検ランダム化比較試験TheraPでは、ドセタキセル耐性転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者を対象に、PSMA標的療法の有効性および安全性についてカバジタキセルを対照として検証。中間解析の結果、PSMAを高発現する進行mCRPCに対する有望な治療選択肢となる可能性が示されている。オーストラリア・Peter MacCallum Cancer CentreのMichael S. Hofman氏らは、...

未治療mCRPCへアパルタミド追加でOS改善せず

 転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)に対する第二世代抗アンドロゲン薬アビラテロン+prednisone併用(AAP)療法への非ステロイド性アンドロゲン受容体拮抗薬アパルタミドの上乗せは、アンドロゲン受容体阻害とリガンド抑制の相加作用による有効性が期待されている。米・Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのDana E. Rathkopf氏は、化学療法未治療のmCRPCに対するAAP療法へのアパルタミド上乗せの効果を検証する第Ⅲ相ランダム化比較試験ACISの全生存期間(OS)の最終解析結果を...

HIF-2α阻害薬が腎細胞がんで有望

 進行淡明細胞型腎細胞がん(RCC)に対する低酸素誘導因子(HIF)-2α阻害薬belzutifanの単剤投与については、第Ⅰ相試験で抗腫瘍活性および安全性が示されている。米・Dana-Farber Cancer InstituteのToni K. Choueiri氏らは、進行淡明細胞型RCCに対するbelzutifan+マルチキナーゼ阻害薬カボザンチニブ併用の有効性と安全性を評価する非盲検第Ⅱ相試験の予備的分析の結果を...

レンバ+ペム、未治療腎細胞がんで予後改善

 進行腎細胞がん(RCC)に対し、マルチキナーゼ阻害薬レンバチニブおよび抗PD-1抗体ペムブロリズマブは、それぞれ単剤で活性が示されている。また二次治療においては、mTOR阻害薬エベロリムス単剤療法に比べレンバチニブ+エベロリムス併用療法で有効性が報告されている。米・Memorial Sloan Kettering Cancer Center(MSKCC)のRobert Motzer氏らは今回、進行RCCに対する一次治療として、標準治療薬のマルチキナーゼ阻害薬スニチニブ単剤を対照に、レンバチニブ+ペムブロリズマブおよびレンバチニブ+エベロリムスの有効性と安全性を検証した第Ⅲ相試験CLEARにおいて、...

新規ADCが進行尿路上皮がんの三次治療で有望

 進行尿路上皮がんに対しては、プラチナ製剤ベースの化学療法および抗PD-1/PD-L1抗体による治療が行われるが、薬剤への耐性獲得や奏効率が低いなどの問題があり、十分な効果が得られない患者も多い。英・Queen Mary University of LondonのThomas Powles氏は、局所進行性または転移性尿路上皮がんの成人患者に対する三次治療における、新規抗体薬物複合体(ADC)enfortumab vedotinの有効性と安全性を検証した国際共同非盲検第Ⅲ相ランダム化比較試験EV-301...

既治療mCRPCへのペムブロリズマブ併用は有望

 第二世代抗アンドロゲン薬(アビラテロンまたはエンザルタミド)による治療歴がある転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)を対象に、抗PD-1抗体ペムブロリズマブ+ドセタキセル+prednisone併用の有効性と安全性を検討する第Ⅰb/Ⅱ相試験KEYNOTE-365のコホートBでは、...

高線量救援放射線、前立腺がん進行抑制せず

 前立腺がんに対する前立腺全摘後の生化学的再発に対しては、サルベージ放射線治療が一般的に行われている。米国臨床腫瘍学会泌尿器癌シンポジウム2021(ASCO-GU 2021、2月11~13日、ウェブ開催)でドイツ・Charité -Universitätsmedizin BerlinのPirus Ghadjar氏は、サルベージ放射線治療における従来線量と増強線量の効果と安全性を比較した非盲検第Ⅲ相ランダム化比較試験SAKK 09/10...

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