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第26回日本緩和医療学会

終末期乳がんの皮膚病変、予後不良に直結せず

 がん患者では全てのがん種の5~15%に皮膚病変が認められ、臭気、浸出液、出血など特有の症状を伴う。中でも乳がん患者は3割に皮膚転移が生じる(J Am Acad Dermatol 1993; 29: 228-236)。横浜市立大学病院臨床腫瘍科/国立がん研究センター中央病院緩和医療科の竹田雄馬氏は、皮膚病変を有する終末期乳がん患者の症状と...

終末期がん患者の至適な腹腔穿刺排液量は?

 悪性腹水(悪性腫瘍に関連した腹腔内の異常な液体貯留)は腹部膨満や呼吸困難などさまざまな苦痛の原因となる。腹腔穿刺は難治性の悪性腹水に対して最も広く施行される治療法である。しかし、終末期がん患者の至適な排液量は明確になっていない。ガイドラインでは安全性への懸念から、大量排液ではなく1~3Lの排液が推奨されているが、十分なエビデンスはない。東京大学医科学研究所付属病院緩和医療・先端臨床腫瘍科の伊藤哲也氏は、...

オピオイド三大有害事象、対応方法は?

 昨年(2020年)6月に『がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン2020年度版』が6年ぶりに改訂され、前回のガイドラインから大幅にスリム化された(関連記事「がん疼痛の薬物療法GLが6年ぶりに改訂」)。外旭川病院(秋田市)の松尾直樹氏は、オピオイドの三大有害事象であるオピオイド誘発性便秘症(OIC)、オピオイド誘発性悪心・嘔吐(OINV)、オピオイド誘発性眠気(OIS)に着目。ガイドラインの推奨だけでは解決できない課題やガイドラインの臨床現場への活用法について、...

「認知症の緩和ケア」成功の秘訣とは?

 認知症に伴う行動・心理症状(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia;BPSD)の多くは興奮症状とされる。高度の興奮性を認める場合には、共同施設での生活や入院、自宅介護の継続が難しくなり、やむをえず精神科病院に入院するというケースも少なくない。認知症患者を積極的に受け入れている林山朝日診療所(神戸市)理事長で林山クリニック院長の梁勝則氏は、...

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