早期再発・難治性LBCLにCAR-Tが有効
国際第Ⅲ相試験ZUMA-7で、初回治療に難治性または完全寛解から12カ月以内に再発した大細胞型B細胞リンパ腫(LBCL)の二次治療として、CD19標的キメラ抗原受容体発現T細胞(CAR-T)療法アキシカブタゲン シロルユーセル(axi-cel)の有望な成績が示された。追跡期間中央値24.9カ月でaxi-celは、標準治療に比べて無イベント生存(EFS)および奏効率が有意に良好だった。...
キムリア、第Ⅲ相BELINDAで有効性示せず
再発または難治性アグレッシブB細胞性非ホジキンリンパ腫(B-NHL)の二次治療における標準治療は、まずプラチナ製剤ベースの化学療法を行い、奏効例ではその後に自己造血細胞移植を施行する。しかし、一次治療中または治療後12カ月以内に増悪が認められた例の予後は不良である。米・University of ChicagoのMichael Bishop氏は、再発または難治性アグレッシブB-NHL患者を対象に、二次治療としてCD19を標的とするキメラ抗原受容体発現T細胞(CAR-T)療法製品チサゲンレクルユーセル(商品名キムリア)の有効性と安全性を標準治療と比較した第Ⅲ相ランダム化比較試験BELINDA...
新規RNAi薬で血友病の出血エピソード大幅減
Fitusiranは、同種抗体(インヒビター)の有無を問わない血友病AおよびBに対する月1回皮下投与製剤として現在開発中の新規RNA干渉(RNAi)治療薬。アンチトロンビンを標的とし、十分量のトロンビン産生を促すことで止血系のバランスを調整し出血を予防する作用が期待される。インド・Christian Medical CollegeのAlok Srivastava氏は、第VⅢ因子または第IX因子に対するインヒビターを保有しない血友病AまたはB患者を対象に、fitusiranの第Ⅲ相試験ATLAS-A/Bの結果から、...