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第29回 日本消化器関連学会週間(JDDW 2021)

学会長に聞く

最新イノベーションを生かした低侵襲治療を目指して

山本 博徳 氏
第102回日本消化器内視鏡学会総会 会長
自治医科大学 消化器内科 教授

 第102回日本消化器内視鏡学会総会では、「内視鏡による低侵襲治療」に焦点を当てます。これまで、内視鏡医療は個々の医師の知識やテクニックに依存する側面がありました。一方、近年は人工知能(AI)やロボット工学の進歩を踏まえた内視鏡機器のイノベーションがめざましく、そのメリットを低侵襲治療に生かすことが検討されています。低侵襲かつ確実な診断・治療の探求は学会の使命であると考え、本会のプログラムを企画しました。

 Strategic International Session「イノベーションをもたらす内視鏡機器開発」では、欧米の先生方による基調講演に続いて欧米、アジア、日本における最新の知見を紹介し、国内外の内視鏡機器における技術革新について議論します。また、International Session「内視鏡低侵襲治療の新たな挑戦」「小腸疾患診療におけるimaging modalitiesと内視鏡治療の位置付け」にもご注目ください。

 統合プログラム「十二指腸腫瘍の診断と治療−外科と内科の接点−」では、難易度が高い十二指腸腫瘍の診断・治療について、参加者にリアルタイムでアンケートを募りながら討論を進めます。いまだ流行収束の兆しが見えない新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関しては、特別講演で地域医療機能推進機構理事長の尾身茂先生にご登壇いただきます。

 COVID-19流行下にもかかわらず多数の演題にご応募いただき、充実したプログラム編成ができたと自負しています。昨年に続き、JDDW 2021はハイブリッド形式で開催される予定ですが、現地、オンラインいずれでご参加の先生にも有意義な学会となるよう努めます。多くの先生方のご参加をお待ちしています。

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