小児クローン病、IFXとADAの継続率は同等
横浜市立大学市民総合医療センター炎症性腸疾患センターの西田大恭氏らは、全国レジストリデータを用いて小児クローン病( CD)に対する生物学的製剤(Bio製剤)の長期継続率を検討。その結果、「1st Bio製剤としてのインフリキシマブ(IFX)とアダリムマブ( ADA)の継続率に有意差は認められず、いずれも安全に継続投与が可能であることが示された」と第13回日本炎症性腸疾患学会(11月25~26日)で報告した。...
IFX無効も薬剤選択あり、潰瘍性大腸炎
埼玉県立小児医療センター消化器・肝臓科医長の南部隆亮氏らは、日本小児炎症性腸疾患(IBD)レジストリ研究のデータを用いて小児潰瘍性大腸炎(UC)におけるインフリキシマブ(IFX)中止例の経過と予後を検討。「IFX中止(無効)後の大腸切除率は1年以内が約40%、2年以内が約50%だった。一方、 IFX中止後に他の生物学的製剤を使用することで早期の大腸切除を回避できる可能性が示唆された」と第13回日本炎症性腸疾患学会(11月25~26日)で報告した。...
潰瘍性大腸炎のステロイド依存を低侵襲予測
バイオマーカーと腸管エコーを用いることで、潰瘍性大腸炎(UC)におけるステロイド依存を低侵襲に予測可能であることが分かった。北里大学北里研究所病院炎症性腸疾患先進治療センターの佐上晋太郎氏らは、ステロイド寛解導入療法を行ったUC症例を対象にバイオマーカーと腸管エコーを用いた低侵襲モニタリングを行い、ステロイド依存リスクを評価した結果を第13回日本炎症性腸疾患学会(11月25~26日)で報告した。...