「がん患者が歩けることの意義」とは
『骨転移診療ガイドライン』(日本臨床腫瘍学会編)は2015年に初版が刊行され、まもなく改訂第2版が刊行される予定である。ガイドライン作成委員を務めた帝京大学整形外科学主任教授の河野博隆氏は、同改訂案における骨転移診療のポイントについて第19回日本臨床腫瘍学会(2月17〜19日、ウェブ併催)で解説。骨転移例を含む「がん患者が歩けることの意義」を...
臓器横断的ゲノム診療GLが改訂
近年の分子標的治療や臓器横断的な治療の進展を踏まえ、今月(2022年2月)に『成人・小児進行固形がんにおける臓器横断的ゲノム診療のガイドライン』(編:日本臨床腫瘍学会、日本癌治療学会、日本小児血液・がん学会)の改訂版(第3版)が刊行された。ガイドライン作成委員を努めた国立がん研究センター東病院消化管内科の三島沙織氏は、第3版では免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の適応判断基準に、...
NSCLC術後アテゾ、アジア人の成績は?
昨年(2021年)の米国臨床腫瘍学会(ASCO 2021)で大きな話題となった第Ⅲ相ランダム化比較試験IMpower010。従来のプラチナ製剤ベースの術後補助化学療法では十分な予後改善が期待できなかった早期非小細胞肺がん(NSCLC)において、抗PD-L1抗体アテゾリズマブによる術後補助療法の有効性と安全性が検証され、無病生存(DFS)の有意な延長が...
HER2陽性乳がんへのT-DXd、アジア人でも有効
DESTINY-Breast03は、HER2陽性転移性乳がんにおける抗体薬物複合体(ADC)のトラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)とトラスツズマブ エムタンシン(T-DM1)の有効性および安全性を比較した第Ⅲ相ランダム化比較試験。昨年(2021年)の欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2021)で中間解析が発表され、T-DXdの投与により著明な効果が認められたことが報告されていた。韓国・Seoul National University HospitalのSeock-Ah Im氏は、...