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第96回日本感染症学会

困難な非結核性抗酸菌症治療を解説

 肺非結核性抗酸菌(NTM)症は増加傾向にあるが、新規診断患者の一部は自然に軽快するため治療開始時期が定まっておらず、対応が難しい。慶應義塾大学感染症学教室教授の長谷川直樹氏は、欧米※の『NTM症の治療診療ガイドライン』(以下、GL)を中心にNTM症の中でも主に肺Mycobacterium avium症および肺Mycobacterium intracellulare症(肺Ma/Mi症)治療の現状について、第96回日本感染症学会(4月22〜23日)で解説。国内では、GLで推奨される治療期間(1年以上)が十分に確保されていない現状も明らかに...

梅毒の最新状況を解説

 世界的に梅毒感染者数が増加しているが、特徴や年齢分布など日本と異なる点も多く、適切な対策を行うには国内の感染状況の把握が重要である。国立感染症研究所薬剤耐性研究センター第4室長(実地疫学研究センター併任)の山岸拓也氏は、梅毒の最新状況について第96回日本感染症学会(4月22〜23日)で解説した。...

新型コロナ対応、各施設の実態を振り返る

 昨年(2021年)11月以降の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)第三波では医療施設における伝播が多発し、診療機能の停止や医療の逼迫につながった。日本感染症学会「COVID-19院内感染対策検討ワーキンググループ」では多剤耐性菌対策を参考に、施設内感染の抑制には過去のアウトブレーク事例に学ぶことが重要と考え、医療施設のCOVID-19対策について実態調査を実施。アンケートの立案や解析の中心となった国立病院機構東京医療センター総合内科・感染症内科医長の森伸晃氏は、第96回日本感染症学会(4月22〜23日)で結果を報告した。...

尾身氏が考える「今後のコロナ対策」とは

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が長期化し、感染対策と社会経済活動のバランスをどうすべきかについての議論がなされている。結核予防会代表理事で新型インフルエンザ等対策推進協議会新型コロナウイルス感染症対策分科会会長の尾身茂氏は、第96回日本感染症学会(4月22~23日)で日本のCOVID-19対策を振り返るとともに、今後のコロナ対策を展望した。...

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