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第127回日本眼科学会

糖尿病黄斑浮腫の抗VEGF療法、注目2剤

 抗血管内皮増殖因子(VEGF)療法が糖尿病黄斑浮腫(DME)治療の主軸になって久しいが、標的分子の探索や抗体の構造は進化を続けている。また、薬剤の選択肢が増えるとともに予後予測因子の解析が進み、個別化医療も実現されつつある。京都大学大学院眼科学教室講師の村上智昭氏は近年承認された抗VEGF抗体ブロルシズマブおよび抗VEGF/アンジオポエチン(Ang)-2二重特異性抗体ファリシマブに焦点を当て、第127回日本眼科学会(4月6~9日)でDMEに対する今後の抗VEGF療法を展望した。...

20分連続でスマホを使うと近視に

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延に伴い、日本の教育現場でもタブレット端末をはじめとするデジタルデバイスを用いた学習が普及しつつある。これまでの研究により、近業が近視進行に影響を及ぼすことについては統一的な見解が得られているが、デジタルデバイスを用いた近業と近視の関係は明らかでない。慶應義塾大学医学部眼科学教室専任講師の鳥居秀成氏は第127回日本眼科学会総会(4月6~9日)で、デジタルデバイスの種類や使用条件別に若年者における近視進行への影響を検討した研究を紹介。...

ファリシマブ、投与間隔延長望める症例示す

 血管内皮細胞増殖因子(VEGF)/アンジオポエチン(Ang)-2阻害薬ファリシマブは、滲出型加齢黄斑変性(nAMD)治療薬として昨年(2022年)3月末に承認され、5月に販売が開始された。加齢黄斑変性(AMD)への抗VEGF療法としてはラニビズマブ、アフリベルセプト、ブロルシズマブ、ラニビズマブのバイオシミラーに続き5剤目の選択肢となるが、実臨床における薬剤選択の基準は明確には示されていない。...

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